中古車をとことん安く買う方法 その2
購入約定から引き取りまでの間にすること

購入が決まった翌日、私は警察署と市役所に出向いた。普通なら行政書士等に任せる書類の作成を全部自分でやってしまおうという腹づもりである。

警察署では車庫証明、市役所では印鑑証明の発行である。私の場合、今まで印鑑登録をしていなかったので、新に実印を作ることになってしまい、その出費が3000円かかった。また印鑑証明一通が(私の住む市の場合)200円、車庫証明の申請には2100円(受け取るときに500円)で計2600円かかる。自宅付近の地図を書くのが少々面倒くさいが、よほど絵の下手な人でない限り、たいていは認められる。また土地所有者がたとえ家族(たとえば父)といえども、借地の署名を書いてもらう必要がある。車庫証明の認可には3日かかったが、何事もなく無事終了。(しかし車を買い替えるたびに申請してお金が取られるシステムには、いささか疑問を感じる。安全協会のボロ儲けのような・・)

 

さていよいよ車にご対面である。

  

東京から秋田までの車の陸送代は、最低約5万円ほどかかるらしい。当然安くあげるためには自分で運転して持ってくるしかない。そう考えた私は迷うことなく朝一の特急に乗っていた。片道13550円(特急・新幹線自由席&乗車券)なり。T氏の自宅(上野)に車は保管されており、現車確認。全く驚いたことに、キズはバンパーに飛び石による物らしきものわずか一つ。それもごく小さい。外装・内装ともに文句のつけようがない。特にセンター部分のコンソールはタッチパネルがあるので非常に汚れやすいのだが、そこにも以前の所有者の「残り香」が全くない。「これは実は新車なんですよ」と言われても納得してしまうほどだ。その証拠に車内はまだ新車の香りがした。(走行2万4千キロ強)

思わず私の口から、「イヤー、待ってた甲斐がありましたよ。」と出てしまったことは言うまでもない。それほど状態は良かった。おまけに、前所有者が札幌の人だったこともあり、秋田に打ってつけの「寒冷地特別仕様車」の上、アルミ付き新品同様スタッドレス(BSブリザック)がやはり付いており、得した気分であった。新にスタッドレスを買うとなると、それだけで10万近い金が飛ぶことになるのだから。

 

 三菱

 

はやる心を抑えつつ、首都高から東北自動車道で帰路に向かう。ガソリン満タンで5000円ほど、高速代が8000円、これまで使った費用は合計して30000円弱。つまり自分で陸送した場合、だいたいではあるが20000円ほど浮く計算になる。しかもすぐに自分の車に乗り長距離走るので、慣れるのも早い。体力的に多少疲れるところはあるが(私の場合は約600キロ走った)、何より長い間待ち焦がれていた車で帰途に着くのは楽しみではないか。

続き(車が到着してからすること)

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