中古車をとことん安く買う方法 その3


車が到着してからすること(希望ナンバーなど)

一番に秋田を出発し、昼過ぎに東京に着き、夕方にはもう東京を出発。一泊などしていられない。幸い疲れもなかったので、ひたすら東北自動車道を北上する。SAで休むこと二回。走行距離約600キロ、ガソリンは東京で満タンにしたものがそのまま十分間に合い、GDIの燃費の良さをすぐに知ることができた。ちなみに平均燃費は、車内メッセージで、だいたい12〜13キロ/リットルで、高速走行としては良い方ではないだろうか。(ガソリンはレギュラーである。)

自宅に到着したのは午後11時半であった。

ドライバーを疲れさせない車らしいディアマンテだが、初めて運転したのと、あいにくの雨・夜間・高速走行で、さすがに自宅に着いたら、どっと疲れが吹き出してきた。


さて、秋田に着いてからしなければならないことは、移転手続き一式である。

11/9 (1回目) 私は、秋田市の新潟陸運局秋田支局に出向いた。まずその前に、道路を挟んで建物向かいにある自動車会議所という所に寄り、その建物内にある「希望番号予約センター」で、自分の希望するナンバーを予約する。私の希望するナンバーは抽選の対象となっており、ひとまずその場で希望番号を書いて提出、抽選は翌週の月曜日の朝9時とのことだった。従って、この段階ではナンバーはもちろん交付されないので、税金の納付、使用者の変更手続きなどはできない。(書類が揃っていればできなくもないが、ナンバープレート完成までの間の臨時ナンバー代がかかり、無駄である。)ちなみに秋田県の場合の希望ナンバー代は、普通車でペイント式(普通のナンバー)が4040円(二枚)、字光式(昔風にいうと電光ナンバー)は5400円である。

字光式の場合、このナンバー代の他に、基盤(文字を光らせるためのもの)が別料金でかかり、16000円ほど必要である。(もし廃車にする車がこれをつけていた場合は、それを取り外して付ければよいから、その代金は不要。)

私はローレルが字光式ナンバーだったこともあり、少々値は張るが字光式で登録した。ローレルについている基盤は、ローレルそのものを来年まで現役として活躍してもらうため取り外すことはできない。

字光式ナンバーの場合、配線の必要が生じるが、ちょっと車に詳しい人にはすぐできる作業だし、なじみの車屋さんがいる人は、暇なときお願いしたらいいだろう。車にもよるが、ものの30分ほどで終了するはずだ。


11/15(2回目) 次に私がすることは、運良く当選した希望ナンバーを、再び予約センターまで行って「予約申し込み」することである。これをしておかないと、せっかく当選したものが無効になってしまう。(期限は当選日より6営業日内)

この時にナンバー代を支払う。そしてナンバーはそれから(15日から)作り始めるので、出来上がりまでまた数日待つことになる。ここが面倒くさいところだ。つまり予約センターには3度出向く必要があるのだ。3度目にして初めて希望したナンバーが手渡される。(抽選対象のナンバーを希望した場合のみ。)

11/19 今日がその3度目の日で、最終日であった。

とにかく役所仕事だから、面倒くさいのは覚悟していたが・・・・・・本当にめんどくさかった。

まず陸運支局で受付してもらう。書類は旧車検証・委任状・旧所有者の譲渡証明書・自分の印鑑証明・車庫証明・実印を用意して窓口へ。すると向かいの建物の自動車会議所へ行って証紙(500円)とOCRシート(住所とか氏名を書くコンピューター処理用紙・40円)を買ってくるように言われ、再び陸運へ戻る。そして書類記入。ここで注意するのは、譲渡証明書。これを書くときは慎重に。何しろ間違うと訂正がきかないらしい。私はそうなったら大変と思い、まず自宅で鉛筆で下書きしておき、その内容を受付の人に確認してもらった。それでOKならボールペンで上からなぞって清書すればいいのだ。私はこれでうまくいった。

ここまでやってようやく今付いているナンバーをはずし、新ナンバーをもらうことになる。

まず駐車場に置いたディアマンテのナンバーを前後ともはずし、また会議所に行き、ナンバーを持ったまま今度は税金の申告と納付だ。ディアマンテの取得税(40000円チョイ)と、自動車税の月割り(17000円チョイ)を支払い、希望ナンバー予約センターの窓口で初めて新ナンバーをもらうことになる。

そしてまた雨そぼ降る駐車場で配線作業。

私は前日なじみのクルマ屋さんで、ビール6本と引き替えに配線を済ませておいた。従ってそんなに時間がかからないで取り付け終了。

ここまでだいたい2時間ほどだ。

スモールランプをつけてみて、無事に点灯した字光式ナンバー。新しいので恥ずかしいくらいに光る。

さて登録手続もいよいよ大詰め。後はみたび陸運に行って、リアナンバーの封印をしてもらうのみ。

「こんなに往復させるのだったら、初めから同じ建物にせい!」と内心思いつつ、雨の中を急ぐ。そのまま陸運の車庫までクルマを持っていこうとしたら、係員の人がこちらに近寄ってきて、「お客さん、封印でしょ」と尋ねられる。「はいそうです、よろしく。」と私。

ボンネットを開けて車体番号の確認はすぐに済んだが、封印をしてもらう段階で、問題発覚。私が旧ナンバーをはずすとき、思わず力を入れすぎたので、封印の台まで曲げてしまったのだ。蓋だけはずせばいいものを、初めての体験だったせいもあり、グリグリとやってしまったからだ。 (右図の矢印部分は台である。ここをねじ曲げてはイケない。)

係員の人はブツブツ言いながら、(決して悪意は感じられなかったが) 新しい台を持ってきてくれた。そしてそれにネジを差し、ナンバーをとめて封印してもらい、すべてが完了。

「はい、これで終わりですよ。」との言葉をもらったときは、何とも言えない充実感を感じた。(おおげさか。)

(ちなみに係員の人は、ちゃんとナンバーが取り付けられているかとか、配線具合などは一切見なかった。私、少々気合い抜けがする。)

これは余談だが、車を譲渡された場合は、その日から15日以内に移転登録をしなければならないと法律では決められているが、これはあくまで原則で、陸運でもあまりにも日数が経っていない限り大目に見るようだ。私も15日よりかなりすぎていた。ただし、車庫証明は発行から1ヶ月のみの有効なので、注意されたい。

 


ここまでの手続きを自分でやればもちろん登録手続き代は大幅(一概には言えないがだいたい2〜3万円)な節約となる。

しかし忙しくてどうしても自分でできない人は初めから行政書士等に任せた方が良い。とても手間暇がかかることは今回で十分わかったので。

ただ「ちょっと暇があるし、自分でやってみようかな」と思う人は絶対に自分でやった方が良いと思う。とても面倒くさいことは確かだが、受付の人たちはとても親切で、丁寧だ。昔の役人のイメージはない。とてもわかりやすく教えてくれるし、愛想も・・まあまあ良い。困っているとすぐに誰かが近寄ってきてむこうから尋ねてくれる。書き方がわからないと詳しく教えてくれるし、数字とアルファベット、それと自分の住所氏名・自宅付近の簡単な地図が書ける人なら、失敗することはまずないと思って良い。私は自分で登録して、浮いたお金で字光式ナンバーにしたようなものだ。

どうだろう、これを読んだあなたは今までのように人任せにしますか?それとも少し勇気を出して自分でやってみますか?

世の中、何でも勉強と割り切って、何事もチャレンジしてみることは意外と楽しいものですよ。

 

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