みなさま、本日は、○○○○君と△△△△子さんの晴れの祝典に、お忙しい中をおはこびくださいまして、本当にありがたく、職場の代表として厚くお礼申しあげます。

 今日は、久々に朝から一点の雲もなく、カラっと晴れわたった好天気に恵まれ、○○君も、さぞ、ご満悦のことと思います。

 私は、○○君と同じ職場で働いており○○君の日常をよく知っておりますが、いつも感心していることが二つあります。

 それは、○○君は、小さなことに、こだわらないことです。ですから、結婚式をあげるについても、暦の上の日取りなどは無視して、みんなが暇なお天気のよさそうな日曜日にしようと、今日のこの日を選んだのでございます。

 自然の神は、こうした○○君に全幅の祝福をおくるかのように日本晴れのすばらしいプレゼントをくださったのであります。

 感心しているもう一つは、たいへん勤勉であることです。会社では時計と呼ばれるほど正しい勤務ぶりで、入社以来六年間一回の遅刻も一日の欠勤もない、まさに模範的な社員であります。一口に遅刻、欠勤と申しますが、大都会でサラリーマン生活をしておりますと、一回も、一日もそれなしに過ごすということは、容易なわざではないと思います。○○君は、毎日くったくのない顔をして勤めているようですが、やはり努力の人と申せましょう。

 ところで、最近は職場結婚というケースは珍しくありませんが、大ぜいの中で、○○君が花嫁の△△子さんを終生の伴侶として選んだことについては、○○君の性格から推測すると△△子さんこそ、妻として、こよなき女性であるという結論に達したにちがいないということになります。

 もっとも、両人は、社内でも、誰知らぬものもない恋仲でしたから、△△子さんの側から申しますと、○○君こそ、夫として、こよなき男性であるという結論に達したにちがいありません。

 これから新家庭に入られても、さぞかし、仲のいいおしどり夫婦として評判をとることと思いますが、甘ければ甘いほどけっこう、大いに仲のいいところを見せつけてもらいたいものです。お色気がありそうで、なさそうでなどという不徹底なことではいけません。

 古今東西を通じ、名をなした人の影には、必ずその奥さんの心身を投げうっての力がこめられておりますが、夫が気持よく職場で働くには、やはり家庭の円満が第一です。どうか、おふたりとも末長く、よろこびもかなしみもともにして、幸福にお暮らしなさるよう心から希望いたします。


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