41.「うなぎ」

なお、もう一つ新奥様にお願いすることがあります。「うなぎ」というのは日本の代表的な料理でありますが、うなぎのほんとうのおいしさをだすためにほ、うなぎそのものの焼き方も大切ですが、じつは、うなぎといっしょにいただくご飯のたきかたと、それに添えるお新香が、おいしさを増すなによりの条件となっているのであります。

 このことはたんに料理だけのことでほありません。夫婦の在り方、家庭の味のつけ方も、これと同様のことがいえるのでございます。

 どうか××君のために味わい深いご家庭をおつくりくださるよう、そして、生き生きと健康で、十分仕事ができることを念じております。では、新家庭の将来をご祝福申しあげて、ご挨拶にかえさせていただきます。

 

○ ご臨席の皆さまは、今日の新郎新婦とはお親しい方々ばかりでございますので、新郎新婦の紹介をかねて、若い私どもが、どうして先輩の結びの神の光栄をになうにいたったか、をご披露申しあげるほうが、いっそう、今日のめでたさを高め、不思議な縁と申しましょうか、結婚というものの本当の姿をおわかりいただけるのではないかと思われますので、失礼ながら、私事をまじえてご披露申しあげたいと存じます。

 ○ お二人の前途については、なにも私どもがご心配申しあげることもありませんし、ご忠告申しあげるようなこともございません。  

 

 ○ ご両人は百年の苦楽をともにせられんがため偕老同穴(かいろうどうけつ)の契りを結ばれたのであります。

 ○ ただいま、お二人の胸に燃えつつある愛情が年とともにこまやかに、またその輝きを増して、

 ○ ″菊紅葉日本晴れの二人かな″心からお祝い申しあげます。

 

 ○ 両人とも、まだ人生行路の第一歩をふみ出したばかり・・

 ○ 四月八日の花まつり、桜の花も咲きいでて、きょうの日を寿(ことほ)ぐかのようであります。

 ○ 夫婦和合の条件は二つあります。その一つは夫と妻とは、いつも同じだけ睡眠をとること、第二は、夫と妻とは、いつも同じ栄養をもった食事をとること、以上の二つであります。

 ○ 家庭というものは、国家の縮図のようなもので、自分一人のものではありません。

 ○ 愛情は降る星のごとく・・

 ○ お二方の前途を祝し、神々の恵みのゆたかであられますように

 ○ ご協力によらなければ、この世の荒波ものりきれません。

 ○ みなさまからのご教訓は、いくひさしく、両人の心に銘じて、忘れることはございませんでしょう。

 ○ 未ながく皆さまのご支援を・・

 ○ お繰り合わせのうえ、ご来会くださいましたにもかかわりませず、はなはだお粒末な酒肴で、何の風情もございませんでしたことをおわびいたします。

 ○ どうか健康にも留意され、新婦の△△子さんを精神的支柱として、一路栄光の道に遇進して・・

 

 ○ 「本当に私には、もったいないような人・・」という言葉でした。

 ○ 冴え渡る空の青さ、したたるような若葉の緑、かがやく五月の今日という日は、○○さんのお悦びのためにあるかのように・・

 ○ 今日から新家庭造りの先輩となられます○○さんに、私たち後輩からのお願いは、あまり満点の奥様におなりにならないでほしい、ということです。

 ○ これからの長い人生術道を、くたびれないように歩きつづけてくださるように


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