新郎の母の謝辞

ご来賓の皆様、本日は本当にありがとうございました。菊地先生はじめ皆様からいただきましたおことばは、人生の指標として二人の将来の、大きな助けとなります。厚く御礼申しあげます。また本日の盛儀を迎えられましたのも、なみなみならぬご媒酌人のお世話がありましたことと、深く感謝申しあげます。親戚のみなさんもありがとうございました。

これで私も地下の夫の傍に大威張りでいくことができます。あなたはいなくても大輔は立派に成人し、こんな美しいお嫁さんを迎え、わたしにこんな可愛い娘ができました、と手離しで自慢することができて、嬉しく思います。

大輔は高校一年のときから、片親になりましたが、わりに素直で、貧しい中にも学費を自分のアルバイトで補いながら、ともかく自分のペースで学業を終え、今日の生活ができるようになりました。その間私は親として世間様に対して恥ずかしくない人にするということだけに、大輔を見守ってまいりました。幸い、今日の儀を迎えました次第でございます。

これから若い二人と私の同居の生活が始まりますが、私は今までも大輔のやりたいようにまかせて、干渉がましいことはいたしませんでしたが、今後もそういう、ただ見守るだけの人、いやそれも止めまして、一切は若い主婦の恵理子さんに切りまわしていただきたいと思っております。

主婦、母親という肩のこる役目を卒業いたしましてこれからは一人の女性として、いままでできなかったことを、補っていきたいと思うのでございます。幸い私には○○、××などの資格もございますので、まだまだ楽隠居するには早いと思っております。若い二人がこれから第二の人生へ出発するなら、私は私なりに第三の人生を歩むつもりでございます。本日は本当にありがとうございました。


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