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 本夕は、本当にめでたいご披露の宴にご招待いただきまして、感謝にたえません。

 ご新郎ご新婦、ならびにご両家の皆さま方に心からお祝い申しあげます。

 ところで、私は、新婦○○子さんの高校時代の教師としてご指導申しあげた間柄にあり、はなはだ借越ではございますが、一言お祝いのことばを申しあげたいと存じます。

 ○○子さんのお人柄につきましてほ、さきほどお媒酌のかたからご紹介がございましたとおりでございまして、たしかにお母さまのご性格を受け継がれた、日本女性らしい女性と申しあげることができます。

 ご兄弟の中で女性は○○子さん一人だった関係から、ご両親のご寵愛を一身にうけて成長なさったので、高校時代も、本当に、のびのびとした、すがすがしい感じを与える生徒でした。友人が多く、決して出しゃばりではないのに、いろいろな行事にひっぱり出されて、リーダー役をつとめていたのを覚えております。

 高校在学中は、芸術科目は音楽を選択しておられましたが、ピアノは小学生のころから習っておられただけあって、そのお腕前も抜群とか、つねづね家内も驚いております。

 その○○子さんが、いまここにまばゆいばかりの花嫁姿で、新郎のお側にしとやかに、すわっておられるご様子を拝見して、私は、もう名状しがたい感慨で胸がいっぱいでございます。

 実は、このたびのご結婚については、○○子さんから私どもも、なにかとご相談を受けたことでもあり、かげながらご結婚の一日も早かれと祈っておりました次第ではありますが、ただ、ご新郎のことに関しましては、○○子さんから断片的にうかがっただけで、ご立派なかたとはご想像申しあげておりましたが、やはり老婆心が働いていたことは否定いたしません。しかし本日、お人柄に接し、また先はど、ご媒酌のかたのご挨拶を拝聴いたしまして、もう、すっかり安心いたしました。いいえ、ただ安心などというものではありません。○○子さんは、実にご立派なお婿さんのところへ嫁がれたものだと、私どもにとっても、うれしさで胸がいっぱいでございます。

 家内など、さきほどからいくどかハンカチで眼がしらをおさえておりまして、せっかくのお化粧もだいぶあやしくなってきたようでございます。

 ○○子さんは聡明でやさしい方ですが、同時になかなかしっかり者でございますから、たいていの人生の苦難には負けるような女性ではありません。しかし、新郎の○○さんにお願いしておきますが、どうか○○子さんを存分にかわいがってあげてください。この愛情から無限の力がわき、すべての生活のしあわせは生まれてくるものだと私は考えております。○○子さんも、あなたのよき伴侶として、あなたを愛し、家庭を守りつづけていかれるであろうことを信じて疑いません。どうかご両人とも、くれぐれも健康第一に、お幸せになってください。

 まことに無遠慮なおしゃべりをいたしましたが、ひたすらお二人の幾久しいご幸福を願ってのことでございます。お許しください。これをもって、お祝辞に代える次第でございます。

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