本日は、ご列席の皆さまを前にして、ここで仲人役としてのご挨拶を申しあげることは、きっと私どもの生涯を通じて忘れることはできないと存じます。それほど今岡君と紀子さんとの本日の華燭の典は、私どもにとって何ものにも代えがたい喜びであるからでございます。ご本人たちお二人の喜びもさることながら、このお二人のお姿をごらんになって、皆さまも、必ずや心からのご祝福をお送り下さることと存じます。 このお二人は、それぞれ配偶者を亡くされて、こんにちまで、はたの見る目も耐えられないほど厳しい孤独の道を歩んでこられたのでございます。おそらく、本日ご列席の皆さまも、なんとかして、一日も早く新しい幸福な道をつかませたいと、つねにお考えくださっておられたに違いございません。実は私どももその一人だったのでございます。
それからとんとん拍子に話がすすんで、今日の、まことにこの上ないおめでたとなったのでございます。「とうとう今岡君はよい妻をもち、紀子さんはよい夫にめぐりあい、そして○○ちゃんはよいママを持った。ほんとうによかった。世の中というものは不思議なものだな」というのが、現在の私の、いつわりのない心境でございます。 いままで私は、知人の中にも、緑あって再び結ばれた式場へ招かれたことは、三つございますが、今日のような感激に満ちた思いをしたことはございません。どうぞ皆さん、この三人に心からの万歳を送ってあげてください。 この厳粛な今岡君一家の新しい生活の始まりの日に、愚直だと思えるほど、私の思いをそのまま言わせていただいて、私自身いささか気がひける思いはいたしておりますが、それもお許しいただきたいと存じます。 どうぞ今後とも今岡君一家のために、皆さまの変わりないご支援をお願い申しあげて、私の媒酌人としてのご挨拶とさせていただきます。失礼いたしました。 平日限定30食 幻の塩中華そばを自宅で!! |