中学校創立××周年式典で校長のあいさつ 本日は市長をはじめ、教育長、市会議員その他有力者の方々をはじめ、多数の来賓の方々のご出席を賜わり、本校創立××周年記念式典をこのように盛大に挙行いたしますことは、校長として、この上もない喜びとするところでありまして、高いところからではございますが、学校を代表いたしまして、厚くお礼申しあげます。 皆さまもご存知のように、本校は市内第3番目の中学校として19××昭和○○年、誕生いたしました。当初は新校舎のできあがるまで一年半もの間、小学校に同居という状態で、先生も生徒も不自由な中で、手をとり合って勉学に励んだのでございます。そして現在の地に新校舎一棟が建ち、やっと独立校として一人歩きをすることができるようになりました。現在は、住宅地の真中のこの学校も、当時を知る人からうかがいますと、たんぼの真中に広い校庭があり、その隅の方に校舎が建っていたということです。 それが現在のように、校庭も整備され、校舎も二棟に、体育館、プールと設備が整いましたのは、本日ご列席の来賓の方々、私まで×代にわたる校長先生や教職員、そして父兄の方々のご苦労のたまものと存じます。 ××周年を迎えて、本校もやっと成人に達したことになります。この日を迎えるまでの市当局、および関係の皆さま方の深いご理解とあたたかい心には、ただ感謝するばかりでございます。このご恩にこたえるため、私たち教職員はもちろんのこと、生徒および保護者の皆さんも、本校の校風をさらによいものとするように、また先輩の残された伝統を汚さないように、お互いに協力し、それぞれの立場で最善の努力をいたしているものでございます。 本校の卒業生の中には、大学を卒業して社会の中堅として、立派にその職責を果たしている方もあり、また、政界において若手のリーダーとして活躍している人もおります。このような先輩をもった生徒諸君は、必ずやこれから後も、本校のよき校風と伝統をきずくため、先輩に負けないようにがんばるものと確信いたします。 学校の真価は、その建築や設備だけにあるのではなく、そこから巣立つ人材が、社会に有用でなければ、学校の値打ちはないといえましょう。幸い本校は、この堂々たる校舎にふさわしい人材を輩出しており、そこに大きな誇りを得ることができます。 学校は地域の文化センターといわれております。学校が立派な学校として存在すれば、地域の文化もそれだけ高くなります。私たちはそうありたいと常に念願し、努力するつもりでございます。 終わりにあたり、教職員および生徒一同、本日のこの感激をあらたに、これから後も、これまで以上にがんばっていきたいと思っております。創立××周年という歳月は、決して無駄に過ぎたわけではございません。それは将来に向かっても、さらに充実した実績を約束するものであります。 本日ご列席の来賓の皆さま方、今後ともなにとぞご協力、ご指導のほどをお願い申し上げ、私の感激と決意の一端をのべてお礼の言葉といたします。 |