新年おめでとうございます。こうして皆さんの元気なお顔を拝見しておりますと、私も負けずに頑張りたいと、新たな期待が涌いてまいります。

さて、今年は戌年であります。

犬に関する諺(ことわざ)はたくさんございますが、中でも私が最も好きなのは、「犬馬は難く、鬼魅は易し」(けんばはがたく、きみはやすし)というものです。これは画を描くとき、犬や馬のように、普段から見慣れているものは描きやすいように思えるが、本当は難しい。反対に鬼や怪物は、人が見たこともないので、難しいように見えて、実は簡単に描けるというものです。

言うなれば、犬や馬は誰でも知っているので、批評が多く、仕事がしづらいわけです。そのうえ、どんなに上手に描けても平凡にしか見られない。

これは社会生活の上からも同じことが言えます。

例えば日常の生活を平凡に送っている人が、実は一番大切な非凡の偉人でもあるにもかかわらず、このタイプの人間はまわりから認められず、人とはちょっと違ったことをしている人が世にもてはやされやすいものです。皆さんは平凡であることの大切さを知り、未熟な若さを誇ったり、奇をてらうようなことをせず、非凡なる凡人として努力していただきたいものです。

おわり


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