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■亡妻百箇日法要で施主のあいさつ
皆様、本日はお忙しいところをご参列くださいましてありがとうございました。妻の○○が亡くなりまして、ちょうど百か日になりますが、あの晩は、寒冷前線が吹き荒れ、冬には珍しい嵐の晩でしたのに、今日はまことに、春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)ともいうべき早春の陽光でございます。月日のたつのも夢のようでございますがこうして逝ってしまわれると、ああもしてやればよかった、こうもしてやれないものだったか、などと至らぬ愚痴のみ思い浮んでなりません。
私たちの結婚生活は、13年になり、小学校にあがっている二人の子どもが、この世に残してくれた形見と思っております。この子たちを立派に成人させることが、故人の霊もやすまると思います。これは、とんだお耳ざわりなこぼし話になって恐縮ですが、これも供養の一つとおぼしめして、おゆるしいただきますように。ほんの心ばかりですが、茶菓の用意がしてございます。どうぞ、ごゆるりとおすごしくださいますよう、お願い申し上げます。申しおくれましたが、仏前へ過分のご芳志をちょうだいいたしまして恐れ入りました。あわせて厚くお礼申し上げます。
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