◆ 消費研究グループの代表に再選されて
私が○○△△でございます。
東京都がはじめて経済モニター制度を実施してから今日まで、その数は五千名以上になるそうです。そのうち当区の在住者は150名でございます。
その方たちが、消費問題に関心を持ち、それぞれ一年間にわたって、研修したり調査をしてきて、何とか同じ経験をもつ者どおしが、横の連絡をとって、恒久的に活動を続けることができないだろうかと考え、折にふれて話し合っておりました。こうしたときに、区民部商工課に、消費経済係が設置され、それを機会に、熱心なモニター経験者が、区役所に集まるようになりました。幸い、係の方々の懇切な指導を得て、まず消費者組織化の準備会ができました。
その後、具体的な会の機構、運営などについて慎重に討議をかさねまして、その結果、昨年の4月10日に有志73名の賛同を得、現在の「友の会」が誕生しましたのは、ご出席の皆さま方も、よくご存じのことと思います。この友の会発足後は、13名の世話人の方が中心になって、会の運営にあたって参りました。
昨年度からの歩みをふり返ってみますと、73名で消費者組織として、名のりをあげてみましたものの、運営資金を全くもたない会とあっては、会員への通知はもとより、招いた講師への謝礼にいたるまで、すべて区の商工課におんぶする状態で、どうやら企画だけが、自主的であったくらいといえましょう。しかしこの間、世話人の方々を中心にして、熱心な会員の皆さま方の努力により、地道に毎月一回、勉強会、行事調査活動などを実施してまいりました。
特に、昨年の12月9日から14日まで、区役所で開かれた第2回区民消費者展のときは、区側から一コーナーを友の会のために開放していただき、食品添加物の問題点ほか、実物の展示をして好評を得ました。さらに、運営資金獲得のテストケースとして、即売も試み、成功をおさめました。しかし、すべて未経験の主婦がすることであるために、苦心、苦労の連続であり、笑えないような失敗もいくつかございました。
それにしても、この区民消費者展の参加によって得た最大の収穫は、会員同士の相互理解が深まったこと、組織活動の成果を、身をもって経験できたこと、流通機構の勉強ができたことなど、はかり知れないものがありました。このような一年間の活動を経て、自信をもつことのできるようになった私たちは、年度末へかけては、今年度の会のあり方の検討に、全力をそそぎ、次のような結論を得ました。
まず第一に、より多くの主婦の参加を得るために、「モニター経験者」 の枠をはずし、だれでもはいれる「消費者の会」 にすることをきめました。
つぎに、補助金と自主財源を十分に活用して、自主的な充実した事業と、活動を推進したいと思います。都に「消費者センター」があり、区には「区民センター」がありますので、それらのセンターとも連絡をもち、私どもの消費者の会が、都内の消費者運動の一環として、十分な活動のできるよう、努力したいと思っております。
そうすることによって、文字どおり私達が"賢い消費者"から、さらに一歩すすんだ"強い消費者"になれるのではないかと思っております。代表者といたしまして、一言ごあいさつ申し上げました。