◆ 落選の候補者を励ます
本日お集まりの同志の皆さん、このたびの選挙戦にあたり、連日のご奮闘、まことにご苦労さまでございました。候補者の○○さんをはじめ、皆さんの十数日にわたるご努力が実を結ばなかったことは、ほんとうに残念です。しかし、開票の結果はごくわずかの差で、しかも終始、正々堂々とした選挙戦を展開してきたわれわれにとっては、敗れたりといえども、少しも悔いのないたたかいであったといえます。
○○さんご自身、新人の得票としては予想以上にあり、次の機会には、必ず皆さんのご期待にそいたいと誓いを新たにしておられます。いうならば、この度の選挙戦は、頼朝が石橋山で敗れ、家康が三方原で敗走したようなもので、次のたたかいでは、必ず勝利を手中におさめられることと、われわれ一同確信しております。
厳しい寒さに耐えて、梅の花が霜もとけやらぬ早春の庭に、ふくいくと春の香りをただよわせるように、落選の厳しさ、つらさをのりこえてこそ、当選という春の日ざしのありがたみが分かるのだと思います。
○○さん、こんな一冬の寒さでまけるようでは、ながい政治家としての道は歩けませんよ。冬が去れば、またすぐ春がめぐってくるものです。今回の苦しさが次の機会に倍の喜びとなることを、私は信じております。
おわりに、本日まで行動をともにされた同志の皆さまに、深い感謝の意をささげます。と同時に、今後ますます、○○さんを中心として、心と心の堅いきずなを結ばれ、今度こそ喜びの杯をともにあげる日のために、その新しい第一歩をふみ出されますよう、心からお願い申しあげます。
注意
落選の惨めさは、関係者にとって耐え難いものです。内輪で行われる残念会、励ます会であっても、具体的な敗戦の理由は述べずに、候補者の心をひきたてるようにします。