◆ 商店会会長立候補者のあいさつ
私が○○△△でございます。私のような若輩が○○町商店会の会長に立候補したということで、若いのにまだ早すぎるのでは、というご意見や、せめて次期の選出まで待てば、という声のあることは、よく存じているのですが、それをふりきって立候補しましたのには、それなりの理由があります。
それは、私はこの町が好きであり、この商店会に愛着をもっています。だからどうかして、他の商店会に負けないようなものにしたい。皆さんご存知のようにこの町は都内でもめずらしく、震災にも戦災にも焼け残った町です。池袋方面に向かう信号の少ない道として、最近交通量が増加し、商業環境も近年とみに変化しつつあります。
戦災をまぬがれたこの町は、戦後、急速に人口も増加し、皆さんの努力で購買力も上がり、順調な伸びを示してきたのですが、結果的にはこれが悪く、池袋などの近隣の商店会の急激な発展に反し、この○○町はだんだん工場地帯に変化してしまいました。
こんな状態の町の商店会を、何とかしてもう少し活気のあるものにしたい。それには、どうすればよいか。商店会の会員を増し、町の商店のすべてを会員にして組織化をはかり、次にお客さまへのサービス行事を強化することです。特売日の設定、中元、歳暮の大々的な売り出しなど、それによって、他の町へお客さまが流れていくのを、少しでもくい止め、地元の商店に固定客をつけるような、小売商でなくてはできないサービスを考えたい。
そのためには、われわれ小売商も、お互いにでき得る範囲の団結む、強力にすすめていかなくてはならないと痛感し、ここに若輩ながら、会長として立候補したわけでございます。
会員の皆さん、商店会の繁栄のために、まず団結と理解む深めて進もうではありませんか。
よろしくお願いいたします。