◆ 町会議員立候補者のあいさつ
このたびの町会議員の改選にあたり、立候補いたしました○○△△であります。私は、町内の皆さんがご存知のように、もともと農家に生まれ、農家に育った者です。若いころは、田植えもしましたし、炎天の下田の草取りの苦労も身をもって体験しております。
しかし今日の農業は、そのような昔の労苦は少なくなり、田植えまでが機械化され、田の草とりは除草剤のおかげで、稲の鋭い葉先で眼をつかれる心配もなくなりました。が、その反面、それ以上の苦しい問題の多くをかかえているのが現状です。農業基本法の実施により、農業の改善事業が種々進められて、トラクター、コンバインなどの機械化が進みましたものの、中にはそれが実情に合わないものもあり、農業の複雑さを示しております。
このような複雑さが反映してでしょうか、最近は水田が売られ、美田変じて宅地となるというケースが、激増しております。もちろんこれは、時勢とともに町の発展のためには、やむを得ないことでありましょうが、失なった水田は永久に還ることはありません。
しかもそれが無秩序に行なわれていますので、工場排水や住宅汚水の処理は、自然流出のままで、蚊やハエが発生し、環境衛生の政策は、何も行なわれず、町政いずこにありや、といわざるを得ない状態です。
この度、町会議員に立候補するにあたり、私は三つのことを皆さんにお約束します。それは、第一に、農民が安心して農業にとりくめるような、農業の多角経営化を町の政策に。第二に住宅地をとりまく環境衛生の整備。第三に青少年の定着をはかるために、公民館活動を活発に。ということであります。
「成せば成る」の精神でことにあたり、旧態依存のままの現町長はじめ町議諸氏に、いっそうの奮起を願い、政策をすすめてまいる所存であります。
町民主体の町民のための政治を、これが私のスローガンでございます。有権者の皆さん、どうぞ○○をよろしくお願いいたします。