人を推薦するあいさつ

　紹介をもっと具体的にしたものが推薦です。人を推薦するからには、その人のすべてに責任をもつ心がまえが必要です。推薦を受けた側は慎重にことの可否をきめ、その結果については必ず推薦者に伝えます。

◆　店主に店員を推薦するばあい

　先日ご依頼のあった件ですが、適任者がおりましたので推薦いたします。○○△△と申しますが、若いに似合わず堅実な考えの持ち主で、商売を覚えたいと常々申してましたので、お宅さまで面倒をみていただければ当人のためにもなることですから、よろこんで働くと思います。身元、性行は私が保証いたしますので、どうぞよろしくお顔いいたします。

◆　会合の席で議長を推薦するばあい

　本日の会議は、初顔合わせの方も多いので、大変せん越でございますが、世話役の一員として、私が議長の推薦をさせていただきます。

　○○△△氏に議長をお願いしたいと存じます。○○氏は会社重役であられますので、議事に参与する機会も多く、本日のような会議の議事をすすめていただくには、もっとも適任と存じます。○○さん、まことにご迷惑でしょうが、議事の進行になれた者がおりませんので、ぜひお願いいたします。

◆　無名の友人を推薦する

　あなたの社で、新しくイラストレーターをお探しのようでしたが、もうご選考ずみでしょうか。まだでしたら、私の友人の子どもなのですが、商業美術を志しているのがおりまして、なかなか色彩感覚もゆたかで、私も日ごろからみどころのある青年と思っております。

　人がらもよい青年で、うちの子どもたちからも慕われていますので、新しい職場に入りましても、異和感はないと思いますので、何ぶんともよろしくお顔いいたします。