◆ 現書記を労組の委員長に推す
今回の委員長改選にあたりまして、○○△△君を委員長候補として、推薦いたします。
○○君は、労働組合の書記をして、5年になります。そして、一昨年の統一ストライキの折には、組合員の団結を強めるため、ブロック集会のまとめ役となり、私たちの要求貫徹のために献身的な努力をはらわれました。妥結までの40日間、一人の脱落者も落後者も出さず、一致団結して事にあたることができた一因は、彼の努力、多大なものがあったのです。といってもいいすぎにはならないと思います。
組合運動を発展させるのに一番必要なことは、皆さんよくご存知のように、組合員の統一と団結であります。一人、一人の組合員の意見、要求を運動方針に盛りこみ、足なみをそろえていくということは、口でいえば簡単なようですが、実際に委員長として統一していくということは、なみたいていのことでできるものではありません。
今回の委員長選挙には、三名の候補者が立候補しています。その中で○○君が一番若いので、その点に危慎の念をもたれる方もあるかもしれません。しかし、彼には人を十分にひきつける明快な論理と話術がありいままでの熱心な活動を思うと、単に若いということだけで、委員長のいすをとり上げてしまうのは、組合にとっても大きなマイナスではないでしょうか。
もうひとつ、○○君を強く推す理由は、数字に明るいということです。昨年のベースアップの要求原案は○○君の算定によるものが、重要な参考とされています。日本の労働組合の運動のなかでは、組合が企業の生産や経営に介入することは、なんとなく避けるようになっていますが、企業の生産と経営への介入も、私たちの要求獲得の必要からこそ、生まれてくるのであります。
○○君を委員長に選出することは、私たちの組合団結のうえからも、必要なことなのです。以上のような理由から、今回の委員長選挙には、ぜひ○○△△君にみなさんの一票を投じ、組合をますます発展させていこうではありませんか。