参議院議員立候補者、△△さんを推薦します
皆さんももう既にご存じと思いますが、我らが●ちゃんこと、△△●△さんが文壇にデビューなさったのは、もうかれこれ●昔前にもなってしまいますが、『×
×の人』でデビューなさったときのあの颯爽とした姿が、私のまぶたの裏に焼きついて離れません。
皇太子殿下の御学友として書かれたあの本は、実に新鮮な衝撃と申しましょうか、感動的であったとすら申してよいと思います。そのときのイメージは、今も全
く変わっておられないことも、皆さんよくご存じと思います。すい星のように登場した、と当時の文壇で騒がれましたが、すい星というのは消えてしまいます
が、こちらのすい星は更に更に輝きを増している、と言ってよいのではないでしょうか。
「濫觴(らんしょう)」という言葉がございます。あの中国の揚子江、下流と言いますか、海に入っていく所になりますと、対岸も見えなくなるほどの大河だそ
うでございますが、その揚子江でさえも、上流つまり源の方は、盃をやっと浮かべることができる程度の水量だ、ということから、物事の始まりを「濫觴」と申
すのだそうですが、正に今日の〇〇さんの源流は、あの『××の人』のみずみずしさにあるのだと、私は思うのでございます。
その後のほぼ二十年の間に、○○青年は実にたくましくなられました。何よりも冒険すること、人のしないことをするのがお好きで、人よりも五年も十年も先に
やってしまわれるという、進取の気持ちと申しますか、作家としての天賦の好奇心が人並み外れておう盛だということだと思います。
危険を自らの手のひらの上に乗せてもてあそぶような、そんな図太い神経が、世界を馳せさせるのでしょう。ただ感嘆するばかりでございます。〇〇さんに言わ
せれば、あの大きな目をギョロリとむいて、皮肉たっぷりにこうおっしゃられるに違いありません
「危険だと遠ざかっているから危険なんですよそう思ったら、思い切って危険のすぐそばへ近付いていって"やぁこんにちは“ぐらいのつもりでいてごらんなさ
い」と。
危ないという気持ちが、私たちとは根本的に違うのですから、これでは話になりません。
「エベレスト直滑降」などと申しますと、テレビでそのシーンをウィスキーでも飲みながら見ている私たちはのん気なものですが、〇〇さんは事もあろうに、そ
の総責任者としてヒマラヤに飛んでいかれました。危険ということもありますが、そのマネージメントも、実にばく大な時間と費用をかけられたに違いありませ
ん。
四十過ぎますと、体力的な衰えもございますが、何よりも、繁雜なマネージメントなんてことは、どうも御免こうむりたいと考えてしまいがちです。資金集めの
ために、スポンサーを回ったり、人員の確保をしたり、人間関係の煩わしさなどといったものからは、遠く離れていたいと思うものではございませんか。好きで
なければできないと申しますが、好きでも四十を超してしまうと、ええいめんどう、ということになるのが普通ではないでしょうか。
こんなことをお話ししておりますと、単なる肉体派のような印象を持たれてはいけませんので、その肉体のうちに秘めた信念とでも申しましょうか、その信念の
原動力についてお話しさせていただきたいと思います。一言で申し上げますと、それは「正義感」と言ってよいでしょう。先刻から申し上げております、危険に
対して屁でもないといった行動力の源流は、この人一倍強烈な正義感にあるのではないでしょうか。
やや昔になりますが、時の政府が台湾切り捨て、正確に申すならば中華民国との交流を断つ、つまり中華人民共和国という国を認めたから中華民国はないといっ
た驚くべき報が発せられましたときに、それまでフロリダにいた〇〇さんは、文字どおり、その日のうちに急拠帰国し、それからというもの、お得意のペンで政
府を攻撃また攻擊、といった按配でありました。更に、先の韓国での舌禍事件と申しますか、もちろん私は舌禍などとは思っておりませんが、韓国での言論の自
由問題での御発言も、生来の正義感が、やむにやまれぬ大和魂として発露されたのだと思っております。つまり、〇〇さんのこれまでの航跡は、正にアドベン
チャー精神と、その精神の裏打ちとなっている正義感の結晶と見てよろしいのではないでしょうか。
肉体も精神も並外れて強じんなのだと思うのでございます。書斎に閉じ込もった陰々滅々たる青白きインテリ、文弱の徒を最も忌みきらったのは、故三島由紀夫
さんでした。あの三島さんが、心の友として〇〇さんと接しておられたという一事は、〇〇さんの今まで申しましたような熱誠にあったに違いない、と思うので
ございます。この熱誠こそが、三島さんと〇〇さんを結びつける強固な接点であったのでしょうし、それがお二人に共通する、危機を普通の人よりいち早く察知
する能力を、生み出す基となってきたに違いないと思うのです。そして察知するだけではなく、すぐさま立ち上がって行動に移すからこそ今日このように多くの
方が集われるのだと思います。
これまでの〇〇さんを、ややもすると誤解されてこられた方もおられると思いますが、先程申しましたように、行動の源は怒りであったと思います。その怒りが
点火されますと、かんしゃく玉が連続して破裂するような発言となってくるのだと思います。そしてそれは、太平の眠りにつく一般の人たちの耳を驚かせます。
偏向ジャーナリズムが、ここぞとばかり言論の十字砲火を〇〇さんに浴びせかけてきたことはもう皆様ご存じのことと思います。しかし、これでもかこれでもか
と、実に執ように繰り返されてきた攻撃、文字どおりの言論弾圧と言ってもよろしいかと存じますが、その攻撃の硝煙が少しずつ消えていく、その煙のなかに目
をこらすと、〇〇さんはえん然と笑みを浮かべてきつ立し続けてこられたわけです。〇〇さんへの攻撃は、その度合いが強ければ強いほど、恐るべきことに〇〇
さんを更に更にたくましくしてきたのではないでしょうか。敵から見れば、これほど憎らしい存在はないでしょうし、味方から見れば、これほど頼もしい人はい
ないと思うのです。
今まで申し上げてまいりましたように、〇〇さんの世界を駆ける行動力のなかで培われた国際感覚は、柔軟な思考となって、〇〇さんの文章をそのまま英訳しま
すと英国人が、仏訳しますとフランス人が書いたに違いないと海外ジャーナリストをうならせてもきました。この国際感覚の持ち主だからこそ、我が国の「乱れ
た世相、我慢ならぬ」と怒りのボルテージは、ますます募っていかれたに違いありません。その熱情が、これまでの発言の底に一貫して流れつづけていることを
感じてこられた方は、少なくないに違いないと思います。私はこのように精神の世界においても、また肉体の世界においても、常に全力疾走を怠らない〇〇さん
の存在が、こんな世相だからこそ「のう中のキリ」として、本当に光ってくるに違いないと思うのです。皆さん、どうかこの我らが〇〇■■さんを、今度の参議
院選挙には、ぜひとも御支援してあげてください。
一騎当千と申します。皆様一人一人が、千人の有権者に当たるようなお気持ちで、よろしくおねがい申し上げます。
長々とお話し致しましたが、選挙は勝たなければ意味がありません。お互い、大いにがんばりましょう。