拝啓 清涼のみぎり貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、○月○日付にて、当月売掛代金のご請求書をお送りしてありますが、つきましては、たって期日前のお支払いをお願いいたしたく存じます。
実は、すでに各方面よりお聞き及びののことと存じますが、当社と長年取引のありました○○商会が経営不振におちいり、当社としましても大口の貸倒れが生じ、資金繰りに苦慮いたしております。幸いにも取引銀行の支援も得られる見通しが立ったものの、当面今月の窮状を避けられないしだいでございます。
つきましては、まことに心苦しい申し出で恐縮ですが、多年にわたる貴社のご厚情におすがりしたく、お支払い期日前ですが、今月のみ○日にて現金払いのご措置をお願いできますればまことに幸甚でございます。
近日中に御社へ当社社長が参上いたし直接お願い申し上げますが、とりあえず書面にて伏してご懇願申し上げます。
なにとぞ、事情ご賢察のうえ、ご高配賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
敬具