◆ 課長着任のあいさつ

 この度、当課の課長に就任することになりました●●でございます。これから、課員の皆さんとともに課の仕事を運営してまいりますが、就任にあたりましてひとこと所信をのべさせていただきます。

 私は、サラリーマンとして日常忘れてはならない心がまえは、仕事に対する責任が重いことは当然ですが、さらに大切なことは、自分の言葉に対して責任を持つ、ということだと思っております。ことばを大切にする人は自然に周囲の人々から信用を得て、「彼のいうことだから間違いない」と周囲の人から思われるようになり、上役や同僚からも信頼されるようになります。

 逆に"人がいい"と他人からいわれている人は、とかく気が弱いものです。だから上役に向かっても、良いことはいえるが、悪いことは話すと叱られると思って口にしません。こういう人間の言葉は、表現が不完全で決定力をもっていないのです。

 結局、いつも正しい報告をすることのできる人間の話なら安心して聞けるから、その相手ひとりで用がすむ、ということになります。現実には、言葉をたいせつにする人間はきわめて少ないものです。ですから心して、言葉に責任をもって、上役や同僚に接触するように努力してください。

 会社というものは、人と人とのつながりで仕事が進められていく集合体であって、そのつながりは、言葉によってなされていくからです。言葉こそは人聞関係の基本なのであります。

 課員の皆さんが、自分の言葉に責任がもてるようになれば、上役に提出する報告、同僚との業務上の連絡、外部との交渉のすべてが整理され、スムースに仕事がすすみ、課内の「和」も自然に生まれて、課の総合力が発揮されるわけです。

 これは、皆さんの努力はもちろん、課長として私自身が一番言葉に責任をもたなくてはいけないわけで、そのためには努力を惜しまないつもりでおります。また、公私によらず、意見や相談がありましたら、私にぶっつけていただきたいと思います。


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