鳥海町猿倉の町営「鳥海オコジョランドスキー場」で二人乗りリフト(724m)が2月27日に故障し、小学生ら34人が43〜5分間、動かなくなったリフトで取り残されたことが29日わかった。原田喜一町長が町議会定例会で報告した。同スキー場は故障後、営業を休んでいたが、復旧し、今日1日から営業を再開する。
町商工観光課によると、27日午後1時半ごろ、乗り遅れた客がいたため、リフトを一時止めたところ動かなくなった。この間、地上4〜1.5mのリフト上で、集落のスキー大会で来ていた小学生約20人ら34人のスキーヤーが宙づりになった。従業員らがベルト付き救出用ロープなどで同2時13分までに救助したが、リフトから雪上に飛び降りた大人もいたという。けが人はなかった。
リフトの速度を制御する装置の歯車が摩耗したのが故障の原因らしい。94年度のオープン以来、停電以外によるリフトの停止は初めて。毎日5回の点検でも摩耗は見つからなかったという。同課は「ファミリー用スキー場なので、リフトの減速を繰り返したため摩耗した」としている。