以下に掲載する内容は、「ジョン・レノンに再び出会える本」ジェイソン・リーン著 鈴木純子=訳/牧野潤=監訳 発行 たま出版による。
天国での住み心地は?
僕は今まで以上に元気で、生き生きといしているよ。何もかもがすばらしくて、ここは僕が思った以上のところだった。僕はこの世界で、地球で探し求めていた「平和」と「愛」と「喜び」にいつも包まれているんだ。みんな僕のことを不幸だなんて思わないで欲しい。だって僕は誰よりも幸運な人間だったんだから。地球上にいたときも、平和や喜びを感じることはあったけど、決して長続きはしなかった。どんなに努力しても、まるで雲が太陽を覆い隠すように影がしのび寄ってきて、僕はまた苦悩をいっぱい抱えた一人の人間に戻ってしまうんだ。でも、もうそんな体験をすることもないし、僕はここで、地球の「傷口」を癒すために自分にできることをやっているよ。
地球上のひどい出来事についての印象はどう?例えば日本のオウム真理教と事件とか、フランスの核実験とか、ボスニアの大量虐殺などについては?
それらすべての質問にたいして、僕は同じ答えを用意している。今地球上の人々は大至急、地球に生まれた人間の一人一人に「最高の価値」を与える方法を見つけださなければならないんだ。地球は今とっても重要な局面にさしかかっているんだよ。人間の生命に「最高の価値」が加わるか、それが何の価値もないものになるかは、人類の決断次第なのさ。人間の生命と同じように価値があるものなんてどこにも存在しないんだから。人類は絶対に、他人を傷つけるような行為の原因となる「恐怖心」につけ込まれてはならないんだ。生命を破壊するのではなく、生命を保護するためにこそ、あらゆる努力が払われるべきなんだ。地球上の人々は声を一つにして、一般的な世論の同意が得られるまで「生命の尊厳」を主張しなければならないんだよ。
1999年に地球が滅亡すると信じている人がいるけど、それは本当?
いや。地球は1999年に滅亡したりしない。地球は今、かつて経験したことがないほどの複雑な変容を遂げつつあるけれども、それは地球の破壊を招くものではないよ。この変容によって、地球上に非常に多くの変化が起こっている。つまり、新しいものに道を開くために、今まであったものが壊されているように見えるだけなんだよ。不安になったら、音楽をかけてリラックスしてごらん。地球が今どんなふうに見えたとしても、すばらしい未来が待っているんだからね。
このインタビューは、チャネリングという形で行われたもので、信じるも信じないも読者の自由なのです。ただ、ジョンが生きていれば、たぶんそう言ったろうな、と思うところは随所にあります。