西沢容疑者は事件当日の23日、羽田発千歳行きのハイジャック機の予約は「ササオカ・シンジ」の偽名を使用。以前、広島のJR貨物に勤めていたことがあり、広島カープの佐々岡真司投手をかたったとみられる。さらに、凶器を持ち込むために利用した羽田発大阪行きの日航機の予約は「タカハシ・カツヤ」の名前を使用。これは地下鉄サリン事件で特別手配中の高橋克也容疑者と同名だ。犯行前の21日夜には東京・浜松町駅前のカプセルホテルに「マツイ・サブロウ」で宿泊していた。また、運輸省などの調べからジャンボ機は長島機長が刺された直後、米軍横田基地上空付近で、わずか2分間に約570メートルを急降下していたことが判明。このままの速度で降下していれば、あと1分余りで墜落する危機的状況だった。
西沢容疑者は横田基地付近で急降下させたことについて、「横田基地は滑走路が長く、フライトシミュレーション(模擬操縦)でもやっていたので、着陸できると思った」と警視庁の調べに供述。このほか、「コース・セレクター・ダイヤル(針路変更ダイヤル)を回して機首を都心に向けた」などと専門用語を並べ立てているという。(from ZAKZAK)